あなたはAGA治療薬を飲める人ですか?禁忌事項をチェックしよう

「髪の毛が薄くなってきた」
「頭皮が見え隠れしている」
など薄毛や抜け毛に悩んでいる男性の皆さん。
早くAGA治療薬の服用を始めて、薄毛を改善したいですよね?
しかし、AGA治療薬は誰でも飲めるわけではありません。
あなたが普段から飲んでいる薬とは、相性が悪いかもしれません。
あなたはAGA治療薬を服用できますか?
この記事では、AGA治療薬が飲めない人を紹介しています。
AGA治療薬を飲む前に、自分は服用してもいいのかしっかり確認しましょう。
一緒に飲むと危険?AGA治療薬の併用禁忌薬
医薬品には、併用注意薬や併用禁忌薬があります。
併用注意薬は、一緒に飲んでしまうと薬の作用が効かなくなったり反対に薬が効きすぎて副作用が出やすくなる薬のこと。
併用禁忌薬は、命に関わる重篤な副作用が出るため一緒に飲んではいけない薬を指します。
もちろん、AGA治療薬にも併用すると危険な薬が存在します。
有効成分 | フィナステリド | デュタステリド | ミノキシジル |
代表的な商品名 | プロペシア | ザガーロ | ミノキシジルタブレット |
併用禁忌薬 | ー | ー | 消炎鎮痛薬、ED治療薬、イミグラン |
併用注意薬 | ー | CYP3A4阻害薬 | ー |
フィナステリドやデュタステリドを主成分とするザガーロなどのAGA治療薬には、併用禁忌薬はありません。
しかしミノキシジルには併用禁忌薬があります。
・消炎鎮痛薬(イブプロフェン)
・ED治療薬
・イミグラン(片頭痛薬)
イブプロフェンは、鎮痛剤として使われている成分です。
血管の拡張作用があるため、一緒に飲んでしまうと危険なんです。
ミノキシジルにも血管を緩める作用があるため、併用すると血圧低下が起こってしまいます。
また、偏頭痛薬として使われるイミグランにも注意が必要です。
血管の収縮作用があるため、血圧のコントロールができない状態になってしまいます。
普段から消炎鎮痛剤や片頭痛治療薬を服用している人は、ミノキシジルを併用しないでください。
ザガーロの併用注意薬としてCYP3A4阻害薬があります。
CYP3A4阻害薬の働きは、薬の代謝に大きく関係しています。
CYP3A4阻害薬とザガーロを併用してしまうと、薬の成分の血中濃度が高くなる恐れがあり危険です。
成分の血中濃度が上がると、薬が効きすぎてしまい大きな副作用がでる可能性があります。
CYP3A4阻害薬を服用中の人は、デュタステリドを服用する前にかかりつけの医師へ相談しましょう。
AGA治療薬とED治療薬は併用できる?
フィナステリドやデュタステリドは、ED治療薬と併用しても問題ありません。
しかしミノキシジルは上の表にもある通り、併用は禁止されています。
ミノキシジルは、血管を拡張させる作用があります。
バイアグラやレビトラ、シアリスにも血管を拡張させる作用があるため、血圧が急に下がってしまう恐れがあるのです。
身体に負担がかかり、命に関わる危険があるためミノキシジルとED治療薬は絶対に併用しないでください。
AGA治療薬は女性でも飲める?
AGAとは男性型脱毛症という意味です。
男性用に作られている治療薬のため、女性が服用することはできません。
使用しても効果が出なかったり、ホルモンバランスが崩れて体調不良になる可能性があります。
排卵や子宮内膜の増加など妊娠に必要な機能を失ってしまう可能性もあるのです。
薄毛が気になる人は、女性でも使える治療薬を使用しましょう。
妊娠中の女性は特に要注意
経皮吸収という言葉を知っていますか?
薬に触れただけで、成分が皮膚から体内に吸収されてしまうことを言います。
服用していなくても、皮膚から薬の成分を体内に吸収してしまうことがあるということ。
プロペシアの有効成分であるフィナステリドは、触れただけで経皮吸収されてしまいます。
妊娠中または妊娠している可能性がある女性は、注意が必要。
フィナステリドが体内に吸収されてしまうと、男性胎児の生殖器官の発育に影響を及ぼす恐れがあるのです。
プロペシアでAGA治療を行なっている男性で家庭内に妊娠中または授乳中の女性がいる場合、細心の注意が必要なのです。
AGA治療薬はお酒と一緒に飲んでもいい?
プロペシアやザガーロ、ミノキシジルは、お酒と併用しても問題ありません。
ただし注意が必要です。
ミノキシジルとアルコールは、血流を促す作用があります。
過剰に飲酒をすると薬の成分とアルコールの働きで相互作用が生まれ、急激に血圧が下がってしまう危険性があります。
プロペシアやザガーロは、アルコールと同じく肝臓で分解されます。
同時に摂取すると、肝機能の低下を引き起こしてしまうことも。
普段からよくお酒を飲む人や、一度の飲酒の量が多い人などは注意が必要です。
過剰な飲酒を続けていると、肝機能が低下してしまいます。
AGA治療は、長期にわたって行なわれます。
肝臓への負担が増えてしまうため、アルコールの過剰な摂取は避けましょう。
AGA治療薬は誰でも服用できる薬ではありません。服用することはできません。
女性や小児はもちろん、一緒に服用すると思わぬ副作用が出てしまう併用注意薬があります。
AGA治療薬を服用する前に、注意点を確認しましょう。