オミクロン株が流行中!そもそも変異株って何?

変異株

テレビやネットニュースでよく見聞きするオミクロン株。
それ以前にもベータ株やデルタ株など、さまざまな新型コロナウイルスの変異株が出現しており、ちょっと混乱してしまいますよね。

変異株は今までのコロナウイルスと何が違うの?
ワクチンは変異株にも効くの?

など、不安になってしまう人は多いのではないでしょうか。

変異株は従来のコロナウイルスの遺伝子情報が変異したもので、感染力の強弱や重症化リスクの有無など、それぞれ異なる特徴があるのです。

本記事では、今注目されている変異株の特徴や、変異株に対するワクチンの効果を紹介します。
コロナの変異株を知って、少しでも不安を解消しましょう!

変異株って何種類あるの?特徴は?

報告されているコロナの変異株は10種類以上
流行度や感染力、重症化リスクなどに応じて、WHOの懸念される変異株(VOC)や注目すべき変異株(VOI)に分類されます。

分類 定義 該当する変異株
懸念される変異株
(VOC)
公衆衛生への影響が大きい感染・伝播性、毒力・治療・ワクチン効果の変化が明らかになった変異株 オミクロン株
注目すべき変異株
(VOI)
1.基準株と比較し感染性・病原性などへの影響が疑われる変異体

2.クラスターや地域感染を引き起こし、複数の国で検出されている

なし

参照元:国立感染症研究所・SARS-CoV-2変異株について

現在、注意が必要とされている変異株はオミクロン株のみ
しかし、今後も新しい変異株が出現する可能性は大いにあります。

オミクロン株

オミクロン株は、2021年7月に南アフリカで初めて報告されたコロナの変異株。
2021年11月に日本で初確認された後、2023年2月現在も主流となっています。

【オミクロン株の特徴】
・ウイルスの表面にあるとげ状のスパイクタンパク質が30ヵ所以上変異している
・ヒトの細胞と結合しやすくなっており、感染力が高い
・軽症、無症状で済む傾向にある
・ワクチンや薬が効きにくい可能性がある

さらに、オミクロン株の中でも複数の系統が発生しており、置き換わりを繰り返しています。
現在、日本で流行している系統はBA.5であり、今後はアメリカやヨーロッパで感染が拡大しているXBB.1.5の流行が予想されています。

【BA.5の特徴】
・世界的に流行している系統
・感染力は従来のオミクロン株の1.3倍
・従来のオミクロン株より症状が出やすく、7日ほど続く
・再感染率が高い
【XBB.1.5の特徴】
・新たな変異株として警戒中
・BA.5より感染力が高い
・免疫を逃れる性質が最も高い
・再感染率が高い

変異するコロナウイルスにもワクチンは効くの?

コロナのワクチンは、変異株にも効果があるのでしょうか。

厚生労働省のホームページには、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果が無くなるわけではないと書かれています。
参照元:厚生労働省ホームページ・新型コロナワクチンについて

しかし、それぞれの変異株にワクチンが効くのかどうかは、現在も確認が続けられている状況。
ハッキリとした結果が出ていないため、未だ不透明な部分が多いのです。

オミクロン対応ワクチンの発症予防効果は71%!

これまでの新型コロナワクチンは従来株に対するワクチンでしたが、従来株とオミクロン株の両方に対する2価ワクチンの接種が2022年9月から開始されました。
従来のワクチンに比べてオミクロン株の発症・感染・重症化予防の効果が強いといわれています。

国立感染症研究所が分析した結果、従来のワクチンを2回接種したうえでオミクロン対応ワクチンを追加接種した場合、発症予防効果は71%であることが分かっています。
参考:厚生労働省ホームページ・オミクロン対応2価ワクチンの有効性

これからの新型コロナウイルス予防対策は?

今後もコロナの変異株が増える可能性は高いですが、これまでの感染予防対策にプラスしてオミクロン対応ワクチンの接種や追加接種を受ければコロナの感染予防率は格段に上がります。

オミクロン対応ワクチンは1人1回接種が可能。
オミクロン対応ワクチンの接種を含めて追加接種は、一般向けで最大4回、高齢者や重症化リスクのある人、医療従事者などは最大5回受けられます。

追加接種については、お住まいの地方自治体または近隣の医療機関からのアナウンスを確認しましょう。

ワクチンの追加接種について詳しくはこちら→厚生労働省ホームページ:ワクチンなび