イベルメクチンは本当にコロナ対策になる?安心・安全な飲み方とは

イベルメクチンは本当にコロナ対策になる?安心・安全な飲み方とは
イベルメクチンは新型コロナウイルスの予防・治療薬として、世界中の人々から大いに期待が寄せられており急ピッチで研究が進められています。
(厚生労働省:新型コロナウイルス感染症対策についてより参照)
そのため
「コロナ感染を予防できるなら飲みたい」
と思っている人もいるはです。
しかし現段階で判明しているのは臨床試験で行われた、イベルメクチン0.2mg×体重という飲み方のみ!
中にはSNSで人伝えにイベルメクチンの飲み方をシェアしている人もいます。
コロナ情報を共有するのはとても良い事なのですが、薬として飲む場合はきちんとした情報を自身でチェックしておくことが重要です。
本記事ではコロナへ有効といわれる、イベルメクチンの飲み方を紹介します。
※非常に感染力が強いとされるオミクロン株に対しての効果はまだ発表されていません。
コロナへの有効性は100%ではない?!
イベルメクチンは本当にコロナの特効薬となるのでしょうか?
海外の研究チームが発表した臨床試験によると、予防効果は85%で早期治療効果は75%にものぼることが判明しています。
【イベルメクチンによるコロナへの有効性】
予防 | 早期治療 | 後期治療 | |
総研究 | 86% | 72% | 40% |
専門家による評価 | 86% | 75% | 43% |
ランダム化比較試験 | 84% | 61% | 30% |
100%ではないものの、高い改善率を誇っているのは紛れもない事実です。
しかし、本国の厚生労働省をはじめ、アメリカ国立衛生研究所、大手製薬・メルク社、WHOはネガティブな意見を述べています。
☆アメリカ国立衛生研究所(NHI)
「コロナに有効か結論出せない」
☆アメリカ大手製薬・メルク社
「治癒効果に関しては科学的根拠が少ない」
☆世界保健機関(WHO)
「科学的根拠があるかどうかは極めて不確かである」
☆厚生労働省
「コロナに有効であるかは結論が出せない」
なぜ高い改善率を誇っていながらも、ここまで否定的な意見になってしまうのでしょうか?
それは、現段階での治験数が圧倒的に足りず、臨床試験ではイベルメクチン単剤だけでなく他の医薬品やサプリメントも一緒に投与しているから。
そのため、「イベルメクチンだけのおかげではないのでは?」という疑問が拭いきれていないのです。
治験で行われたコロナ薬としての飲み方は予防と治療で変わる!
イベルメクチンの有効性が100%ではないといわれていても、医療崩壊といわれている現状、可能性があるかもしれない薬といわれると少し試したくなる人もいるはず。
そんな人には!
イベルメクチンを飲む前に、臨床試験でコロナへの予防・治療への改善率が見受けられた飲み方をチェックしてみましょう。
臨床試験で行われた飲み方は、
【予防】
・密を避けられない人向け
・濃厚接触者向け
【治療】
・コロナ感染後・軽症治療をする人向け
に分類されます。
予防と治療で飲み方は少し変わりますが、以下の内容は予防と治療でも共通している服用方法です。
【共通する飲み方】
・体重によって飲む量が変わる(イベルメクチン0.2mg×体重)
・飲むタイミングは食前か食後
・サプリメントを併用
この3つは絶対におさえておいてください!
(FLCC:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防および早期の外来患者治療に関するプロトコルより参照)
【予防】密を避けられない、濃厚接触者になった時の飲み方
こちらはどうしても密を避けられない、または濃厚接触者になってしまった場合の飲み方です。
どちらも服用者を体重60kgとして飲む量を算出しています。
【密を避けられない人】
イベルメクチン0.2mg×体重60kg=12mg(成分量)
当日に1回飲み、48時間後にもう1回服用。
その後は週に1回飲み続ける。
地域での疾病リスクが高い間は、週2回投与。
【濃厚接触者】
イベルメクチン0.2mg×体重60kg=12mg(成分量)
当日に1回飲み、48時間後にもう1回服用。
飲む回数は2回だけ。
予防で一緒に飲むべきサプリメント
イベルメクチンをコロナの予防薬として飲む場合は、一緒にサプリメントを併用する必要があります。
飲むべき種類と飲む量をチェックしましょう。
【サプリメント】
ビタミンD3 | 1,000~3,000IU/日 |
ビタミンC | 500~1,000mgを1日2回 |
ケルセチン | 250mg/日 |
亜鉛 | 30~40mg/日 |
メラトニン | 就寝前に6mg |
また最新情報(2022年1月12日時点)では、イベルメクチンの代替品としてニゲラ・サティバというハーブの使用が推奨されています。
ニゲラ・サティバを使用する時は、40mg/kgを毎日使用してください。
(※栄養療法の詳細はコチラをご一読ください。)
【治療】感染してしまった後、軽症治療の飲み方
こちらはコロナに感染してしまった場合に飲む方法です。
「感染した!」と分かった時点で服用する必要があり、コロナの重症化を回避します。
【感染後・軽症治療をしたい人向け】例)体重60kgの場合
イベルメクチン0.2~0.4mg×体重60kg=24mg(成分量)
1日1回を5日間飲み続ける、または回復するまで服用する
通常、イベルメクチンを飲む量は0.2mgが基本です。
しかし、治療となると高用量になります。
予防と治療では算出する量が異なるということを把握しておきましょう。
一緒に飲むべきサプリメントと薬
軽症治療を行う際にも、予防目的と同じようにサプリメントを併用する必要があります。
【サプリメント】
ケルセチン | 250ngを1日2回 |
亜鉛 | 100mg/日 |
ビタミンC | 500~1,000mgを1日2回 |
ビタミンD(入手可能であれば) | 5,000IU/日 |
ビタミンD(入手可能であれば) | 就寝前に10mg |
【薬】
アスピリン(禁忌でない限り) | 325mg/日 |
抗ウイルスうがい薬 | 1日3回 |
※うがい薬は市販されるポビドンヨード(例:イソジン)でもOKです。
【食材】
クルクミン | 500mg/1日2回 |
亜鉛 | 80mg/kgを毎日 |
ハチミツ | 1g/kgを毎日 |
治療を行う際には、体内の酸素飽和度を測るようにしましょう。
酸素飽和度が低いほど症状が悪化している可能性があるため、治療時の状態を認識しておくことが大切です。
測る際には、パルスオキシメーターを使用をおすすめします。
「安心・安全な飲み方がある」とは言い切れない?!
臨床試験で行われたイベルメクチンの飲み方は、あくまでも治験段階での服用方法です。
コロナの薬としてどの国でもまだ承認が下りていないため、臨床試験で効果が見受けられた飲み方をトライしてみるしか方法がありません。
そのため
飲み方に従ったのに効果がなかった!
飲み始めてからなんだか身体がおかしい
なんてことになったとしても、誰も責任はとれないのです。
イベルメクチンは承認される飲み方、つまり疥癬や腸管糞線虫の薬として飲む場合の安全性は確立されています。
しかしコロナ特効薬として服用をするのは、確かな安全性が判明しておらず、医師の中でも賛否両論が飛び交っているほどなんです。
イベルメクチンは飲むべき?必要性を考えよう
イベルメクチンがコロナの薬として有効性があると判明しているのは、これまでに行われてきた臨床試験に限った話です。
「100%効果があります!」とはまだ誰にも言えません。
しかし医療現場がどんどん圧迫されており、感染したとしても入院できず自宅療養を強いられる可能性も。
特に一人暮らしで近くに親族がいないという人にとっては、毎日が緊張感でいっぱいです。
イベルメクチンを個人輸入を通じて買っておくのはひとつの手段でもありますが、コロナ薬としての効果や安全性は確立されていないということを知っておきましょう。